勝連の按司「阿麻和利加那」
阿麻和利&勝連に関するおもろさうし
一 おもろ殿原よ
精の口正しや
勝連 選びやり ちよわれ
又 宣るも殿原よ
又 聞ゑ阿麻和利や
国の弟者 成しよわちへ
一 勝連の阿麻和利
十百歳 ちよわれ
又 肝高の阿麻和利
又 勝連と 似せて
又 肝高と 似せて
一 勝連わ てだ 向て
門 開けて
真玉 金 寄り合う
玉の御内
又 肝高の 月 向て
又 勝連わ
けさむ 今も
按司 選ぶ
一 勝連の阿麻和利
玉御柄杓 有りよな
京 鎌倉
此れど 言ちへ 鳴響ま
又 肝高の阿麻和利
又 島知りの御袖の按司
又 国知りの御袖按司
又 首里 おわる てだこす
玉御柄杓 有りよわれ
一 勝連の貴み子
真物寄せ 見遣らに
又 肝高の貴み子
又 綾手持ち 佩きよわちへ
一 つるこ達しよ 寄り居れ
見る眼の 愛しやす
真人は 寄り居れ
又 勝連のてだ
一 望月ぎや
神にしやが 降れ立ち
島の浦に 鳴響ませ
又 勝連の貴み子
知られれ
又 肝高の貴み子
又 浜川の
波打ち口 降れわちへ
一 勝連の鳴響みてだ
百浦鳴響みてだ
又 肝高の鳴響みてだ
又 勝連の板口
又 肝高の金口
又 上からは 照間浜
又 下からは 浜川に
一 勝連の阿麻和利
聞ゑ阿麻和利や
大国の 鳴響み
又 肝高の阿麻和利
一 勝連わ 何にぎや 譬ゑる
大和の 鎌倉に 譬ゑる
又 肝高わ 何にぎや
一 勝連は 如何る勝連が
島の浦に 鳴響ませ
又 肝高は 如何る肝高が